Beauty Report No.3



日焼け止め購入時のチェックポイント

毎日暑いですね、もっと強い日焼け止めを買おうかなといろいろな日焼け止めを手に取ってませんか?
パッケージにあるSPFやPA+、さらに紫外線吸収剤や、紫外線散乱剤について確認しておきましょう。

UVBが肌に与える影響とは

 肌の炎症
PPD値とは  シミ・ソバカスの生成
「UVB」は、主に表皮に強く作用して、日ざしを浴びた数時間後に、肌に赤く炎症を起こす紫外線です。メラニンを増加させて日やけによるシミ・ソバカスの原因を作ります。 こうした日やけのくり返しも光老化につながります。

「SPF」は Sun Protection Factor の略語です。
主にUVBによるサンバーン(赤くなる日やけ)の防止効果を表しています。数値が大きくなるほどサンバーンの防止効果が高くなります。しかし、SPFが50程度であれば紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人であってもUVBによる炎症を防止できるとの考えから、SPF測定法により測定した結果、SPFが50より有意に高い場合には、「SPF50+」と表示しています。

UVAが肌に与える影響とは

 肌の黒化
 シワ・タルミなどの促進
「UVA」は、日ざしを浴びた後に、肌をすぐ黒くする紫外線です。雲や窓ガラスなども通過して、肌の奥深く真皮まで届き、シワやタルミなど肌の光老化を促す原因となります。

「PA」は Proteciton Grade of UVA の略語で「UVA」の防止効果を表しています。
PAはUVAによる短時間で皮膚が黒くなる反応(持続型即時黒化)を指標にしたUVAの防御効果を表しており、「+」の数が多いほどUV-A防止効果が高いことを示しています。
PA+やPA+++という表記は、「UVAPF」を元に+の数で表示されて、+の数が高いほどUVA防御機能の強いといえます。
PA++++の表記が2013年1月に解禁され現在4段階で表示されます。
PA + 「 UVA防止効果がある」
PA ++ 「 UVA防止効果がかなりある」
PA +++ 「 UVA防止効果が非常にある」
PA ++++ 「 UVA防止効果が極めて高い」
となっています。

PPD値とは
フランス製など欧州の日焼け止めを購入した際に上記表記ではなくPPD値での表記されています。
PAは日本のみの表示基準で、欧州圏ではPPD値を重要視し、+の数はPPDの値が根拠となっています。
「PA+」はPPD2以上4未満、
「PA++」はPPD4以上8未満、
「PA+++」はPPD8以上16未満、
「PA++++」はPPD16以上を表記しています。
PPDとは欧州圏で用いられているUV-Aのカット力をあらわす指標のこと
※PPDとは欧州圏で用いられているUV-Aのカット力をあらわす指標のこと。

「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」とは
Q.紫外線吸収剤
A.紫外線吸収剤は、吸収剤そのものが紫外線を吸収し、肌への紫外線の影響を防ぎます。
※メトキシケイヒ酸オクチル(あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)・ジメチルPABAオクチル(あるいはジメチルPABAエチルヘキシル)・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど

Q.紫外線散乱剤
A .紫外線散乱剤は、主に粉体で、肌表面に受ける紫外線を乱反射させて、肌への紫外線の影響を防ぎます。
※酸化亜鉛・酸化チタンなど

一部「日本化粧品工業連合会」より引用しています