Beauty Report No.1



紫外線と日焼け

7月に入りましたが、まだまだ梅雨時期の不安定なお天気が続きますね。
朝は雨だったのに急に晴れてきたり、帰りに急な雨が降ってきたりとこの時期は晴雨兼用傘が手放せません。
傘と同時に日焼け止めも毎日に必要なアイテムです。
曇りの日でも日焼け止めは必要だというけれど・・・
それではまず紫外線について確認してみましょう。

紫外線についてのQ&A
Q.曇った日には日焼けはしないの?

A.いいえ、薄い雲の場合、紫外線の80%以上が通過します。

Q.日焼け止めを塗っていれば、長い時間日光を浴びても大丈夫なの?

A.いいえ、日焼け止めは、太陽に長時間あたるために使用するのではなく、
紫外線を浴びることが避けられないときに、防止効果を高めるものです。
紫外線防御は、適切な使用によって決まります。

Q.太陽の光に暑さを感じない時には、日焼けを起こさないの?

A.いいえ、日焼けは、私たちが感じることのできない紫外線によるもので、 暑さを感じるのは赤外線によるもので、紫外線ではありません。
1.紫外線の強さと量

紫外線の強さは、時刻や季節、天候、オゾン量によって大きく変わります。
同じ気象条件の場合、太陽が頭上にくるほど強い紫外線が届きます。
1日のうちでは正午ごろ、日本の季節では6月から8月に最も紫外線が強くなります。まさに今は、最も強い時期になりますね。

2.紫外線の性質

太陽の光には、図 1のように目に見える光(可視光線)のほかに、目に見えない赤外線や紫外線が含まれています。
紫外線とは地表に届く光の中で、最も波長の短いものです。
図 1.太陽光と紫外線
 太陽の光には、図1のように目に見える光(可視光線)のほかに、目に見えない赤外線や紫外線が含まれています。

※ UV-C、UV-B、UV-Aの分け方には、いくつかの定義があります。
   ここでは、気象庁にならって、280 〜315nm(ナノメートル)をUV-Bとしています。

紫外線は波長によって、A、B、Cの3つに分けられます。
紫外線は波長によって、A、B、Cの3つに分けられます。 C領域紫外線(UV-C)は空気中の酸素分子と大気層(オゾンなどで吸収され、地表には届きません。
B領域紫外線(UV-B)もほとんどは大気層(オゾンなど)で吸収されますが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害です。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因となります。
A領域紫外線(UV-A)はUV-Bほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念されています。紫外線は私たちの目には見えませんが、太陽光(日射)の一部であり、基本的な性質は可視光線と同じです。季節や時刻、天候などにより紫外線の絶対量や日射量に占める割合は変化しますが、可視光線と同じように、建物や衣類などでその大部分が遮断されます。
一方、日中は日陰でも明るいように、大気中での散乱も相当に大きいことがわかっています。
中でも、B領域紫外線(UV-B)は散乱光の占める割合が高くなっています。
人体に有害といわれているB領域紫外線を中心に、紫外線の性質として、建物の中でも屋外の10%以下の紫外線があるので注意が必要ですね。


まとめ

海水浴などで真っ赤に日焼けした場合(サンバーン)、その責任割合は、UVBが7-8割、UVAが2-3割と見積もられています。
シミ、しわ、皮膚癌などの慢性皮膚障害(光老化)についても圧倒的にUVBの影響が強いのですが、UVAも皮膚の深く、真皮にまで到達するという点でUVAの作用も無視することできません。

本文、図とも環境省「紫外線環境保健マニュアル」より引用しています




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